人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋130】明暗を分ける桂打ち【11手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に先手番で挑んだ時の終盤戦です。

実戦では5手目を間違えて逃しましたが、正確に指せば後手玉に詰みがありました。

ここから玉を引きずり出して仕留める11手詰めを考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲1三角(下図)

この角打ちから詰みます。

逃げると▲2二金 までの詰みなので取るしかありません。

上図以下、△1三同銀 ▲同桂成(下図)

ここで

・△1三同玉
・△3三玉

の2つに別れ、どちらも正解の11手詰めなのでそれぞれ解説します。


▲1三同桂成 に△同玉 の変化

△1三同玉(下図)と取った場合は・・・

上図以下、▲2五桂(下図)

この桂打ちから詰みます。

下へ逃げると▲1三銀 ~ ▲2二金 までの詰みなので上へ逃げますが・・・

上図以下、△2四玉 ▲3六桂(下図)

続けざまの桂打ちで捕まっています。

△2五玉 なら▲2六金 までの詰みなので3筋へ逃げるしかありません。

上図以下、△3五玉 ▲2六銀 △4五玉 ▲4六金(下図)

それには▲2六銀 で4筋へ誘って金を打てばピッタリ詰みます。

玉の行き場が少ないので特に紛れもない優しい手順ですね。


▲1三同桂成 に△3三玉 の変化

△3三玉(下図)と逃げた場合、桂の打ち場所が2ヵ所ありますが・・・

上図以下、▲2五桂(下図)

2五から打つのが正解です。

△2四玉 なら▲3六桂 から先ほどと同じ手順で詰みます。

上図以下、△4四玉 ▲3六桂(下図)

なので逃げるなら4四ですが、それでも▲3六桂 と打てば大丈夫です。

以下、△4五玉 なら▲4六金 までの詰み・・・

△5三玉 なら▲6三金(下図)までの詰み・・・

△3五玉 なら▲2六銀 から先ほどの手順と同じ11手詰めです。


補足:実戦は▲4五桂 と打って詰み逃した

実戦は△3三玉 と逃げた手に対し、▲2五桂 ではなく▲4五桂(下図)と打って詰み逃しました。

もし△4四玉 と逃げてくれれば▲3六桂 から詰みますが・・・

上図以下、△2四玉(下図)

2四へ逃げられると1三への退路があるので詰みません。

さりげない桂打ちに見えて「1三へ逃がさない」のが詰みの条件だったようです。

こういう「2択を間違える筋の悪さ」は高校時代から続いてるので持病みたいなもんですね。

最初に浮かぶ手が本筋に近づくにはどうすればいいんだろうか・・・