人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋91】逆転の桂打ち【13手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。

大ピンチの後手玉でしたが、最後の最後に▲9五歩 の悪手によって逆転しました。

ここから先手玉を13手詰めで仕留めてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、△8五桂(下図)

この桂打ちが逆転の好手でした。

・▲9六玉
・▲8五同金

の2つに分かれるのでそれぞれ解説します。


▲9六玉 と逃げた場合

まずは実戦の▲9六玉(下図)と逃げた変化から・・・

上図以下、△9五歩(下図)

この手には歩を取りながら王手を掛ければ詰みます。

ここで郷谷さんの投了となりました。

以下、▲8五玉 と逃げると△8四金 ▲7六玉 △6六飛(下図)までの詰み。

△9五歩 を▲同玉(下図)と取るのは・・・

上図以下、△9四飛 ▲8五玉 △8四歩 ▲7六玉 △6六金(下図)

△9四飛 ~ △8四歩 と金を温存しながら迫れば△6六金 までの詰みです。

残るは▲9五同金(下図)と取る手ですが・・・

上図以下、△8七角成(下図)

金の利きが8七から消えたスキを突く角切りから詰みます。

上図以下、▲8七同玉 △8八飛(下図)

この飛車打ちが狙っていた一手で・・・

以下、▲9六玉 なら△8六金 の詰み・・・

▲7六玉 なら△6六金 までの詰みです。

この変化は最長9手詰めなので本当の正解ではありません。

初手の△8五桂 は▲同金 と取るのが正着だったようです。


▲8五同金 と取った場合

次は△8五桂 を▲同金(下図)と取る13手詰めを解説します。

上図以下、△8七角成 ▲同玉 △8八飛(下図)

この場合は角切りから△8八飛 と迫れば手が続きます。

▲7六玉 は△6六金 の詰みなので・・・

上図以下、▲9六玉 △9五歩(下図)

▲9六玉 と逃げるしかありません。

そこで△9五歩 と王手を掛ければ詰み形です。

▲9五同金 は△8六金 の詰み・・・

▲9七玉 は△8七金 の詰みなので玉で取るしかありません。

上図以下、▲9五同玉 △8四金(下図)

8八の飛車と連動する△8四金 が決め手です。

▲9六玉 と逃げるのは△8五金 ~ △8六金 の詰みなので金で取るしかありませんが・・・

上図以下、▲8四同金 △同飛成 ▲9六玉 △8六金(下図)

△8四同飛成 と竜を作って迫れば詰みです。

実戦では現れなかったこの13手詰めが正解でした。


▲9五歩 を見た瞬間に

「もう受けなしの負けじゃん・・・」

ってあきらめなくてよかったです。

完全な負け将棋でも最後まで気を抜かずに勝ちを探すのは大切ですね。