人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋127】盤上の桂が役立つ手順【9手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に先手番で挑んだ時の終盤戦です。

実戦では逃したんですが、ここでシンプルな9手詰めがありました。

「4六の桂」と「持ち駒の飛車」を効果的に働かせる詰み手順を探してみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲2二金(下図)

いきなり金を捨て・・・

上図以下、△2二同玉 ▲3二飛(下図)

2二に誘ってから飛車を打つのが最短の9手で仕留める手順でした。

△2一玉 なら▲3一と までの詰みなので上へ逃げるしかありません。

上図以下、△1三玉 ▲2五桂 △2四玉 ▲3四飛成(下図)

桂打ちで上部へ誘い、そこで4六の桂の利きを活かして▲3四飛成 と成れば・・・

上図以下、△1五玉 ▲1六歩(下図)

歩突きまでのキレイな9手詰めです。

ちょっと空振った感のあった桂が最後に役立つ手順でした。


補足:手数は伸びるけど初手は▲3一飛 でも詰む

初手に▲2二金 と捨てるのが最短で明快な手順ですが、▲3一飛(下図)でも詰むので補足手順を書いておきます。

△2二玉 なら▲3二飛成 から先ほどの手順とほぼ同じなので、逃げるなら△1二玉(下図)ですね。

ここで△2二金 と捨てれば先ほどの9手詰めと似た手順で詰みますが、▲2四桂(下図)という手筋っぽい手もあったのでこちらを紹介します。

△2四同歩 なら▲3二飛成(下図)と一間竜で迫れば・・・

2二に合駒しても△1三玉 と逃げても▲2三金 までの詰みです。

なので▲2四桂 には

・△1三玉
・△2二玉

の2通りの逃げ方が勝ります。

それぞれ解説しますね。


▲2四桂 に△1三玉 の変化

△1三玉(下図)と逃げた場合は・・・

上図以下、▲1一飛成 △2四玉 ▲3四金(下図)

香を取りながら上部へ追い出し、▲3四金 と打てば・・・

上図以下、△2五玉 ▲2六香 △1五玉 ▲1六歩(下図)

取ったばかりの香を使って詰みます。


▲2四桂 に△2二玉 の変化

△2二玉(下図)と逃げた場合は・・・

上図以下、▲3二飛成 △1三玉 ▲1二金(下図)

この金打ちから詰みます。

上図以下、△1二同香 ▲同桂成 △2四玉 ▲3四竜(下図)

桂成りで上部へ追い出して▲3四竜 の王手が入れば、以下、△1五玉 ▲1六歩 までの詰みです。


最後に・・・ 実戦のゴミっぷりを反省

手順を見れば何をやっても詰みだった感じですね。

実戦は負け込んでいた怯えからか踏み込めず▲3二飛(下図)と打ち・・・

上図以下、△2二金 ▲3一飛成 △1三玉 ▲2五桂(下図)

ゆっくり包囲する感じで寄せにいきました。

こういう弱気な手が紛れる原因なんですよね・・・

上図以下、△2一金打(下図)

ガッチリ受ける△2一金打 には▲同竜 から詰みがあったのに逃し・・・

上図以下、▲1三金 △同金 ▲同桂成 △同玉 ▲2一竜(下図)

竜を残すことしかできず、先手勝勢だった形勢は互角にまで戻りました。

上図以下、△7七馬 ▲3四金 △2二銀 ▲3二と(下図)

さらに△7七馬 の所でも▲2三竜 からの詰みを逃し・・・

上図まで進んだ結果、AIの評価値は後手勝勢(-3000点)を示しており、最後の最後で大逆転を許してしまいました。

以下、△5七成桂 や△5八銀 と迫られたら負けでしたが、実戦は△3一香 と受けたのが悪く▲2二と(下図)が入り・・・

再逆転でギリギリ勝てました。

以下、△2二同馬 なら▲2四銀 △同歩 ▲2三金打(下図)から詰みます。

受けがないと判断した郷谷さんは△4八飛成 の王手ラッシュ後に投了となりました。

ただ、△2二同馬 とされていたら▲2四銀 からの詰みが見えなかったと思うので粘られたら負けでしたね。

こんなに手が見えないなら負け込むのも納得ですよ・・・