人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋77】「上部脱出の阻止」と「退路封鎖」を兼ねる絶好の角打ち【7手詰め】

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上図は「ぴよ将棋w」の「ピヨ幸(三段+)」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。

▲4五桂 の王手に△4三玉 と逃げ、△3四玉 から入玉を目指そうとしたんですが、ここで絶好の一手があってキレイに詰まされました。

「やっぱ三段ともなるとこういう手が当たり前に見えるんだな・・・」

と格の違いを感じた一手で始まる7手詰めを考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲6一角(下図)

タダで取れる所から打つ▲6一角 が全く見えていなかった絶好の一手でした。

どう対応しても後手玉が助かる道がありません。

・△4四玉
・△3二玉
・△5二桂
・△6一同銀

などの応手があるのでそれぞれ解説します。


△4四玉 と逃げた場合

△4四玉(下図)と上部脱出をしようとした場合は・・・

上図以下、▲3四金(下図)

角の利きを活かした金打ちで詰みます。


△3二玉 と逃げた場合

△3二玉(下図)と下へ逃げた場合は・・・

上図以下、▲3三金 △2一金 ▲2二金打(下図)

最も基本となる金連打の頭金で詰みます。

△3二玉 ではなく△4二玉 と逃げても▲3三金(下図)と打てば・・・

どこへ逃げても頭金の詰みですね。


△5二桂 と合駒した場合

△5二桂(下図)のように合駒した場合は・・・

上図以下、▲3三金(下図)

5二への退路が塞がったので▲3三金 と打てば・・・

上図以下、△4四玉 ▲3四金打(下図)

上部脱出を許さない金の重ね打ちで詰みます。


△6一同銀 と取った場合

△6一同銀(下図)と角を取った場合は・・・

上図以下、▲3三金(下図)

この金打ちから詰みます。

△4四玉 は▲3四金打 の詰みなので下へ逃げるしかありませんが・・・

上図以下、△5二玉 ▲5三金(下図)

ここで初手に角を捨てた効果が発揮されます。

見事に6一への退路が塞がれているので玉が狭いですね。

これによって▲5三金 がピッタリした一手になり・・・

上図以下、△5一玉 ▲4二金右(下図)

どこへ逃げても▲4二金右 までの詰みです。


最後に

見事な角捨て(下図)から詰まされた実戦詰将棋を出題してみました。

ノータイムで▲6一角 を食らった時は

「えっ? 詰むの?」

って声が出ちゃいましたよ・・・

久しぶりにキレイな詰み手順を見た気がします。

こういう手を決める側に回りたいですね。