上図は「きのあ将棋」の「あらきっぺさん」に先手番で挑んだ時の終盤戦です。
敗勢のまま迎えた最終盤、ヤケクソの▲１五歩 に△３九成銀 と指したのがまさかのミスで逆転しました。
ここから後手玉が15手で詰みます。
キッチリ詰まして勝ちを決めてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
上図以下、▲１三金（下図）
この「焦点の金打ち」が手を繋ぐ好手でした。
・△１三同玉
・△１三同金
・△３二玉
に分かれるのでそれぞれ解説します。
▲１三金 に△同玉 の変化
△１三同玉（下図）と取った場合は・・・
直前に突いた▲１五歩 が活きて・・・
上図以下、▲１四歩 △２三玉 ▲１三金（下図）
確実な王手が繋がります。
以下、△１三同金 なら▲同歩成 △３二玉 ▲３三馬（下図）と切り・・・
上図以下、△３三同玉 ▲２三金 △４三玉 ▲５四銀（下図）
ベタベタ王手すれば詰むので、▲１三金 には△３二玉（下図）と逃げるのが正着です。
上図以下、▲２二金（下図）
これには金からいくのが分かりやすいです。
△４三玉 なら▲５四金 までの詰み・・・
△４一玉 なら▲６一竜 △５一金 ▲３一金打 までの詰みなので取るしかありません。
上図以下、△２二同銀 ▲同馬（下図）
それを馬で取り返せば優しい詰み筋に入ります。
△４三玉 なら▲５四金 までの詰み・・・
△４一玉 なら▲６一竜 △５一金 ▲３一金 までの詰みなので取るしかありません。
上図以下、△２二同玉 ▲４二竜（下図）
あとは竜で３筋方面の退路を断てば・・・
上図以下、△３二金 ▲１三歩成 △２一玉 ▲１二と（下図）
端からグイグイ押し込む形で詰みます。
この15手詰めが正解です。
▲１三金 に△同金 の変化
△１三同金（下図）と取った場合は・・・
上図以下、▲２二金 △同銀 ▲同馬（下図）
▲２二金 から清算すれば・・・
上図以下、△２二同玉 ▲４二竜 △３二金 ▲３三銀（下図）
一間竜の基本形に持ち込めます。
あとはどこへ逃げても・・・
上図以下、△１一玉 ▲２二金 △同金 ▲同銀成（下図）
▲２二金 からの優しい詰みですね。
▲１三金 に△３二玉 の変化
△３二玉（下図）と逃げた場合は・・・
上図以下、▲２二金（下図）
金からいくのが分かりやすいです。
△４三玉 なら▲５四金 までの詰み・・・
△４一玉 なら▲６一竜 △５一銀 ▲３一金打 までの詰みなので取るしかありません。
上図以下、△２二同銀 ▲同馬（下図）
それを馬で取ればすでに解説した変化と似た手順で詰みます。
△４三玉 なら▲５四金 までの詰み・・・
△４一玉 なら▲６一竜 からの詰みなので取るしかありません。
上図以下、△２二同玉 ▲４二竜 △３二金 ▲３三金（下図）
あとは▲４二竜 から一間竜の基本形に持ち込めば優しい詰みですね。
△２一玉 や△１一玉 なら▲２二金打 からの詰み・・・
△１二玉 なら▲３二竜 からの詰み・・・
△１三玉 なら▲２二銀（下図）と打ち・・・
△２二同金 なら▲同竜 までの詰み・・・
△１二玉 なら▲１三金 までの詰みです。
最後に
ことごとくチャンスを逃して敗勢のまま進んだ最終盤、奇跡的に詰みがあって勝てました。
ダメ元の▲１三金（下図）から手が繋がった時はビックリしましたね。
最後の最後まで頑張る大切さを思い出しましたよ・・・
「あらきっぺさん」との対局は序盤からボロボロになるけど必死で追いすがろうと思いました。
