上図は、昨日の「寄せ問題3」で触れなかった変化手順で生じた7手詰めです。
あと少しで詰みそうですが、単調に攻めると捕まりません。
邪魔駒を上手く処理する3手目が見えるかがポイントです。
数行下に答えを書くので、詰みが見えたらスクロールしてください。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
上図以下、▲1四歩 △同銀 ▲1二金(下図)
銀を香の射程に入れてから▲1二金 と捨てるのが詰みに持っていく好手です。
△1二同香 なら▲2二銀打 までの詰みなので玉で取るしかありません。
上図以下、△1二同玉 ▲1四香(下図)
そこで香車を飛び出せばキレイに玉の退路封鎖を達成して詰み形になります。
上図以下、△1三角 ▲2二金(下図)
何を合駒しても▲2二金 までの詰みです。
パズルのような手順で詰ます詰め将棋でした。
こういう本に出てくるような手順が実戦で現れると感動しますね。
おまけ:実戦の15手詰め
要点を絞って7手詰めとして出題しましたが、実戦は下図からの15手詰めでした。先ほどの7手詰めを解いていると詰み手順が浮かびやすいと思います。
合流までの手順は以下です。
上図以下、▲2二角成 △同銀 ▲同竜(下図)
大駒2枚を切り飛ばし、玉を裸にしてから・・・
上図以下、△2二同玉 ▲3一銀 △1二玉 ▲2二金(下図)
銀と金の連携で端へ押し込めば先ほどの7手詰めに合流します。
玉を追い詰めるために打った▲2二金 は下へ逃がさないための楔になると思い込んでいたので、数手後に▲1二金 と捨てる手が盲点になっていました。
もっと柔軟に考えないと詰み逃しが増えそうですね。
また1つ勉強になった手順でした。