上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」に負けた一局をAIで検討していた時の終盤戦です。
ここで先手玉を３手で受けなしにする寄せがありました。
「銀の弱点」と「持ち駒の不備」を突く３手必至を考えてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
寄せ問題の答え
では答えです。
上図以下、△７八銀成（下図）
この手が「横に利きがない銀の弱点」を突く一手です。
▲７八同銀 には△８八金 の詰みがあるので取れません。
こういう「取るに取れない手」で迫るのが寄せのコツですね。
このままだと△８九金 までの詰みがあるので・・・
上図以下、▲８九銀（下図）
受けるなら銀を打つしかありません。
上図以下、△７九成銀（下図）
ここで「７九の銀」を取るのが「持ち駒の不備」を突く好手で必至になります。
「桂」と「歩」では受けがありません。
次に△８九成銀 ▲同玉 △８八金 や・・・
△８八銀 ▲同銀 △８九金 などの詰みがあるので・・・
上図以下、▲８八桂（下図）
最後まで頑張るなら８八を埋めるくらいですが、桂しか打てないのが祟った７手詰めがあり後手の勝ちになります。
実戦詰将棋として出題するので解いてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
上図以下、△８八同桂成（下図）
シンプルな桂交換から詰みます。
▲８八同銀 なら△８九金 までの詰みなので玉で取りますが・・・
上図以下、▲８八同玉 △７六桂（下図）
入手した桂を打ち直せば詰み形ですね。
以下、▲７九玉 なら△６八金（下図）までの詰み・・・
▲９九玉（下図）なら・・・
上図以下、△８九成銀 ▲同玉 △８八金（下図）
頭金までのキレイな詰みです。
最後に
持ち駒に不備がある実戦ならではの３手必至でした。
初手の▲７八銀成（下図）みたいな迫り方を覚えると寄せの筋が良くなりそうです。
ちょっと先を見越した一手でジワジワ追い詰める感覚が大切ですね。
