今回は「ぴよ将棋w」の
Lv2 ピヨ作(14級)
に後手番で挑み、34手で勝った一局を紹介します。
見所は
・よく打ってくる遠見の角
・桂馬の手筋
・簡単な1手必至
の3つです。
ちょっとクセのある14級を攻略する一例としてお楽しみください。
一手損角換わりの序盤
先手が「ピヨ作(14級)」、後手が「私」です。初手から、▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金(下図)
△3二金 から一手損角換わりにいきます。
上図以下、▲2五歩 △8八角成 ▲同銀 △2二銀(下図)
▲2五歩 に△8八角成 と角交換にいき、△2二銀 と上がれば2筋は受かっています。
もし上図から▲2四歩 △同歩 ▲同飛(下図)と来ても・・・
上図以下、△3五角(下図)
飛車取りと角成りを狙う△3五角 の反撃があるので問題ありません。
△2二銀 に一歩交換は△3五角 があるから無理
というのを覚えておけば序盤はOKです。
低級のひよこが好きな遠見の角
ここで▲2四歩 から一歩交換を狙うのは無理なので駒組みになります。
上図以下、▲3八銀 △3三銀 ▲6八玉 △7二銀(下図)
△3三銀 としっかり受けた後は先手の動きに合わせて進めるのが基本です。
上図以下、▲7九玉 △6四歩 ▲2七角(下図)
▲2七角 は低級のひよこが好きな遠見の角です。
後手の右辺を牽制してる意味だと思いますが、序盤早々に角を手放すのはもったいない気がします。
上図以下、△5二金 ▲7七桂 △6三銀 ▲8五桂(下図)
▲2七角 には△5二金 から冷静に腰掛け銀模様に組めば大丈夫です。
ここで▲8五桂 という悪手が出たのでトガめにいきます。
上図以下、△8四歩(下図)
▲8五桂 は「桂馬の高跳び歩の餌食」の典型なのでシンプルに△8四歩 と桂取りに突けば後手有利です。
桂得が確定して指しやすくなりました。
ふんどしの桂
上図以下、▲9三桂成 △同香 ▲7五歩 △8五歩(下図)
桂取りに突いた△8四歩 を活用する△8五歩 で後手の飛車を働かせます。
桂馬のいなくなった先手の左辺は薄く、ミスも相まってここから10手で終局を迎えます。
上図以下、▲6八金 △7六桂(下図)
▲6八金 と上がったのがミスで、取ったばかりの桂が活躍する△7六桂 が刺さりました。
△7六桂 のような両取りは「ふんどしの桂」と呼ばれる手筋です。
今回のように「安い桂馬」と「守りの要の金駒」の交換になれば優勢が拡大しますね。
上図以下、▲1八飛 △8八桂成(下図)
△8八桂成 と金ではなく銀を取るのが玉を狭い方へ誘う一手です。
上図以下、▲8八同玉 △4四角(下図)
8筋へ誘い、△4四角 の王手で玉のコビンを狙えば受けにくくて寄り筋ですね。
1手必至
上図以下、▲9八玉(下図)
▲9八玉 と狭い方へ逃げたので1手必至があります。
上図以下、△8八銀(下図)
・△9七香成
・△9九銀成
の2つの詰みを防ぐ術がなく、この銀打ちで先手には受けがありません。
上図以下、▲6九金 △9七香成(下図)
これで詰み、ピヨ作の投了となりました。
最後に
14級になると自ら悪手を指してきて初心者を試してる感じがありますね。▲8五桂(下図)の桂跳ね・・・
▲6八金(下図)の桂打ちを誘う悪手・・・
など、あからさまなミスに気付ければ勝利は目の前です。
こういう手に気付くには「格言」や「手筋」を学ぶといいですね。
駒の上手な使い方を覚えれば14級は楽勝になると思いますよ。