人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋135】角が活躍する手順【11手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。

広く見える先手玉ですが、ここから11手で詰んでいました。

「5七の角」を最大限に働かせる詰み手順を考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、△7七銀(下図)

この銀捨てから詰んでいました。

下へ逃げれば金打ちまでの詰みですし・・・

▲9七玉 と逃げても△8八銀 までの詰みなので取るしかありません。

上図以下、▲7七同玉 △6八角打(下図)

そこで角を打てば捕まっています。

・▲7八玉
・▲8八玉

に別れるのでそれぞれ解説します。


△6八角打 に▲7八玉 の変化

まずは正解の11手詰めになる▲7八玉(下図)から。

上図以下、△7七銀 ▲6九玉 △7九角成(下図)

△7七銀 と上部を押さえ、△7九角成 で左辺への退路を断てば・・・

上図以下、▲5九玉 △6八馬 ▲4九玉 △5九金(下図)

キレイに持ち駒を使い切って詰みます。

角の睨みで3九から逃げられないので意外と狭かったですね。


△6八角打 に▲8八玉 の変化

▲8八玉(下図)と逃げた場合は・・・

上図以下、△7七金 ▲9七玉 △7五角成(下図)

銀を残し、角成りで上部への退路を塞げば・・・

上図以下、▲8六歩 △8八銀(下図)

銀打ちまでの詰みです。


補足:初手は△7七角 でも詰む

初手は△7七角(下図)と打っても詰むので補足します。

▲9七玉 は△8八銀 までの詰み・・・

▲7八玉 は△6八角左成 ▲8九玉 △8八金 までの詰みなので取るしかありません。

上図以下、▲7七同玉 △6八銀(下図)

ここで銀を打つのが先ほどとの違いですね。

▲7八玉 なら6九への退路がないので△7七銀打 ▲8九玉 △8八金 までの簡単な詰み・・・

▲8八玉(下図)なら・・・

上図以下、△7七金 ▲9七玉 △7五角成 ▲8六歩 △8八銀(下図)

△7七金 から先ほどと同じように迫れば詰みますが・・・

△7七角 ~ △6八銀 の変化だと▲8六玉(下図)と上部へ逃げられるのが大きな違いです。

この手には好手があります。

上図以下、△7五角成(下図)

この成り捨てが玉を逃がさない決め手ですね。

上図以下、▲7五同玉 △8五金(下図)

上部へ誘って△8五金 と打てば下へ逃げられません。

上図以下、▲6五玉 △6四金 ▲6六玉 △7五金寄(下図)

あとは「7二の桂」の利きを利用して金を出れば△7五金寄 までの詰みです。


最後に

実戦は「詰みそう・・・」と思いつつも踏み込めず、△6八角成 から寄せるヘボっぷりでしたよ・・・

個人的には、銀を残す△7七金 から△7五角成(下図)の退路封鎖で詰んでいた手順が見えにくかったです。

基本的な詰みパターンとして忘れないようにしたいですね。