人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋136】ニートだった飛車が働く【15手詰め】

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上図は「ぴよ将棋w」の「ピヨ幸(三段+)」に先手番で挑んだ時の終盤戦です。

実戦では逃して負けましたが、ここで後手玉を仕留める15手詰めがありました。

ずっと出番がなかった「7六の飛車」が最後に活躍する手順を考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲4一角(下図)

この角打ちから詰んでいました。

取れば▲4二金 までの詰みなので

・△2二玉
・△3一玉
・△2一玉

に別れます。

最善は△2一玉 ですが、次善手から解説した方が分かりやすい手順だった為、正解は最後になります。

正解手順だけ知りたい方は「△2一玉 の変化」まで飛ばしてください。


▲4一角 に△2二玉 の変化

まずは詰みパターンの基本になる△2二玉(下図)から。

上図以下、▲2三角成(下図)

銀を王手で取れる形は角切りから詰みます。

下へ逃げると頭金なので取るしかありません。

上図以下、△2三同玉 ▲2四歩(下図)

玉を裸にして叩けば詰み筋です。

下へ逃げれば▲2三金 から頭金までの詰み・・・

△3三玉 なら▲2三金 △4四玉 ▲5五金 までの詰みなのでコレも取るしかありません。

上図以下、△2四同玉 ▲2五歩(下図)

さらに叩けば詰みが見えてきました。

取れば▲2六飛(下図)と捨てるのが絶好で・・・

△2六同玉 に▲3六金 までの詰みです。

なので▲2五歩 には△3三玉(下図)のように逃げるしかありませんが・・・

上図以下、▲2四銀(下図)

銀を打てば捕まっています。

以下、△4四玉 なら▲5五金 までの詰み・・・

下へ逃げれば▲2三金(下図)から・・・

どこへ逃げても頭金までの詰みです。

これが基本の狙い筋になります。


▲4一角 に△3一玉 の変化

銀取りが王手にならない△3一玉(下図)と逃げた場合は・・・

上図以下、▲3二金 △同銀 ▲4二金(下図)

▲3二金 と捨てて銀を引き付けてから▲4二金 と打つのが好手順です。

上図以下、△2二玉 ▲3二角成(下図)

銀を取りながら角を成れるのが大きいですね。

△1三玉 なら▲1四銀 △2四玉 ▲2三馬 までの詰みなので逃げるなら1二ですが・・・

上図以下、△1二玉 ▲2三銀(下図)

銀を打てば詰み形です。

上図以下、△1三玉 ▲1四銀成 △1二玉 ▲2三成銀(下図)

あとは銀を成って戻れば詰みます。


▲4一角 に△2一玉 の変化

上記の手順は13手詰めなので最善の逃げ方は△2一玉(下図)になります。

王手が続けにくそうですが・・・

上図以下、△2二歩(下図)

この叩きから手が繋がります。

取れば▲2三角成 から・・・

△3一玉 なら▲3二金 から・・・

先ほど解説した手順と同じように迫れば詰むので、逃げるなら1二に絞られます。

上図以下、△1二玉 ▲1三金(下図)

それには▲1三金 と捨て・・・

上図以下、△1三同玉 ▲1四金(下図)

続けざまに▲1四金 を打てば詰み形です。

△2二玉 なら▲2三金 △3一玉 ▲3二金 までの詰みなので取るしかありません。

上図以下、△1四同銀 ▲同角成(下図)

それを馬を作りながら取り返せば「7六の飛車」が活躍する形に持ち込めます。

△1二玉 なら▲1三銀 までの詰みなので2二へ逃げるしかなく・・・

上図以下、△2二玉 ▲2六飛(下図)

キレイに飛車回りが王手になりました。

以下、△3一玉 なら▲3二銀 までの詰み・・・

△3三玉 なら▲2三飛成 △4四玉 ▲4三竜(下図)までの詰みです。


最後に

実戦は思い出 王手にしかならない▲4二金 と打って負けました。

いくらなんでもこの王手はないわ・・・

でも、仮に▲4一角 を打てたとしても▲4三竜 までの詰みに気づく力はないので負けていましたね。

まさか最後に「7六の飛車」が詰みに役立つとは・・・

・盤面を広く見る
・最後まであきらめない

のどちらもできてないなら勝てるわけがありませんでした。

こういう圧倒的に実力が足りない負け方はキツイよなぁ・・・