上図は「ぴよ将棋w」の「ピヨ幸(三段+)」と遊んだ時の終盤戦です。
△2八角成 と ほぼ受けのない所まで追い詰められていますが、ここで後手玉に詰みが生じていました。
実戦では最後の足掻きとして強引に王手を掛けていったら
「もう負けるピヨ・・・」
って言い出したので
「あれ? ヤケクソだったけど詰みがあるのかな?」
と気付かされ、どうにかこうにか詰ますことができました。
15~21手詰めなので難しいんですが、お時間のある方は腕試しと思って解いてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え

では答えです。
ここから
・▲1二金
・▲1三香
の2通りの詰みがあるのでそれぞれ解説しますね。
初手が▲1二金 の場合
▲1二金(下図)と強引に玉を呼び込む手でスタートした場合・・・上図以下、△1二同玉 ▲1三香(下図)
と迫れば詰みます。
ここで
・△1三同銀
・△2一玉
に分かれます。
まずは△1三同銀(下図)と香車を取る変化から・・・
上図以下、▲1三同歩成 △2一玉 ▲1二銀(下図)
▲1二銀 の王手から飛車を入手すれば詰み筋に入ります。
上図以下、△1二同飛 ▲同と △3二玉 ▲6二飛(下図)
▲6二飛 で4筋からの退路を断つのが好手です。
上図以下、△4二金打 ▲3三香 △4一玉 ▲3一香成 △同玉(下図)
上図以下、▲6一飛成 △4一香 ▲2二金(下図)
飛車の力で無事に詰みましたね。
なので▲1三香 には△同銀 ではなく△2一玉(下図)と逃げますが・・・
上図以下、▲1二角 △1一玉 ▲2三角成(下図)
この変化の場合は▲1二角 から開き王手を狙えば詰みます。
上図以下、△1三銀 ▲1二香(下図)
上図で△2一玉 と逃げると▲1三桂不成 がピッタリの一手で詰むため・・・
上図以下、△1二同飛 ▲同馬 △同玉 ▲1三歩成(下図)
△1二同飛 と取るしかありませんが、▲1三歩成 まで進めば詰み筋ですね。
実戦はここでピヨ幸の投了となりました。
上図以下、△2一玉 ▲2二飛 △同金 ▲同と △同玉(下図)
▲2二飛 から清算するのが分かりやすいでしょうか・・・
上図以下、▲3三歩成 △1一玉 ▲2二金(下図)
最後は分かりやすい詰みですね。
初手が▲1三香 の場合
▲1二金 といきなり金を使うのがもったいないなら▲1三香(下図)と打つ手でも詰みます。△1二歩 のように合駒すると▲同香成 から先ほどの▲1二金 と打った場合と同じ手順で詰みますし・・・
△2一玉 と逃げると▲1二金 の詰みなので・・・
△1三同銀(下図)と取るしかありません。
対局中はこれで詰まないと思って読むのをやめたんですが、検討で詰め将棋っぽい一手が示されました。
上図以下、▲3三角(下図)
豪快な角捨てから詰み筋に入っています。
大きく分けると
・△3三同飛
・△2二金
に分かれるのでそれぞれ解説します。
まずは△3三同飛(下図)と取った場合から・・・
上図以下、▲1二金 △同玉 ▲1三歩成 △2一玉(下図)
個人的に次の一手も見えにくい手でした。
上図以下、▲3三桂不成(下図)
ちょっと4筋から逃がしてしまいそうですが・・・
上図以下、△3二玉 ▲4一銀(下図)
この銀打ちで捕まっています。
△4二玉 と逃げるのは▲5二飛 で詰みなので・・・
上図以下、△4一同金 ▲1二飛 △3一玉 ▲2二飛成(下図)
△4一同金 と取るしかないんですが、▲1二飛 が玉を逃がさない好手で詰みました。
なので、△3三角 は取らずに△2二金(下図)と受けるのが最善になります。
上図以下、▲1二金 △同玉 ▲1三歩成(下図)
△2二金 には▲1二金 で玉を吊り上げて▲1三歩成 と迫れば詰みます。
上図で△1三同金 なら▲同桂成 △同玉 ▲1四歩 △1二玉 ▲1一金(下図)で詰むので・・・
「と金」を取らず△2一玉(下図)と逃げるのが最善です。
上図以下、▲2二と △同飛 ▲同角成 △同玉(下図)
これには▲2二と から清算し・・・
上図以下、▲3三歩成 △1一玉 ▲2二金(下図)
玉を裸にしてから▲3三歩成 ~ ▲2二金 で詰みます。
これで解答は終了です。
お疲れさまでした。
長手数の問題だったので暇つぶしにしては潰し過ぎになった方もいるかもしれませんが、少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです。