上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」との一局をちょっとアレンジして作った実戦詰将棋です。
持ち駒に金か銀があれば簡単な３手詰めなんですが、あいにく飛車しかないのでちょっと手数が掛かります。
ここから飛車でも王手が続く形に持ち込んで７手で詰ます手順を考えてみて下さい。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
・▲３二香成
・▲３二と
の２パターンの詰みがあるのでそれぞれ解説します。
▲３二香成 の場合
まずは▲３二香成（下図）と王手した場合から・・・
上図以下、△１一玉 ▲２一成香（下図）
桂を取るのが王手を継続する好手です。
上図以下、△２一同玉 ▲３三桂（下図）
すかさず取った桂を打てば・・・
上図以下、△３一玉 ▲２一飛（下図）
どこへ逃げても▲２一飛 までの詰みです。
▲３二と の場合
▲３二と（下図）と王手をしても詰みます。
上図以下、△１一玉 ▲２一と（下図）
先ほどと同じく桂を取るのが急所です。
これで玉を引きずり出し・・・
上図以下、△２一同玉 ▲３一飛（下図）
香の利きを活かして飛車を打てば・・・
上図以下、△２二玉 ▲３二香成（下図）
▲３二香成 までの詰みです。
ちなみに、▲３一飛 の所では▲４一飛（下図）と離して打っても詰みます。
△３一歩 と合駒をした場合は▲同飛成 の詰み・・・
上図以下、△２二玉 ▲３一飛成（下図）
逃げた場合も▲３一飛成 と竜を作れば詰みです。
こちらの方がキレイな詰み上がりですね。
初手にどちらの駒で王手を掛けるか・・・
飛車を近くから打つか離して打つか・・・
２パターンのどちらが一番に見えたかでセンスが出そうな詰め将棋でした。
