人生詰んだニートのブログ

人生詰んだニートが「日々の愚痴」や「趣味の将棋」について書いているブログです。

【直感のズレ10】重い手しか浮かばないゴミっぷり

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「きのあ将棋」の「あらきっぺさん」に

先手番 ノーマル三間飛車

で挑んだら

・飛車の引き場所を間違える
・重い発想で劣勢に
・歩の手筋を食らう

などのミスをしたので、それを反省しながら「直感のズレ」や「覚えておきたい手筋」を振り返ります。

優しめな「次の一手」としてお楽しみください。


飛車の引き場所

上図は ノーマル三間飛車 vs 左美濃 に進んだ序盤戦です。

ここから数手後に初歩的なミスをしたのが最初の反省点になります。

上図以下、▲7四歩 △同歩 ▲同飛 △6二銀(下図)

7筋の歩を交換したら△7三歩 ではなく△6二銀 と飛車成りを受けてきました。

たまに見る少し工夫した受け方ですね。

とりあえず飛車を引いて駒組みを進めるのが流れですが、どこに引くのが良いでしょうか。

後手の狙いをかわす引き場所を考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。








次の一手の答え

では答えです。

上図以下、▲7八飛(下図)

深く引くのが正着でした。

△6二銀 は「銀の厚み」を活かそうとした手でもあるので、当たりの弱い所に引き、こちらも厚みで対抗できるようにするのが大切です。

飛車を引く時の目安として

厚みには深く

と覚えておくと間違えにくいと思います。


実戦は深く引かず▲7六飛(下図)と中段に構えたので・・・

上図以下、△4二角(下図)

この角引きが好手になりました。

次の△7五歩 が飛車取りに当たるのが痛く、中段にいるのが明らかに損ですね。

上図以下、▲4六歩 △7五歩 ▲7八飛(下図)

それを避ける手もないので損な形で▲7八飛 と引く結果になり

「最初から深く引いとけばよかった・・・」

と序盤からガックリ・・・

こうなると△7三銀 ~ △7四銀 の押さえ込みもあって△6二銀 の顔を立ててしまったのは否定できません。

振り飛車としては窮屈な戦いを強いられることになりました。


重い発想で劣勢に・・・

上図は△7二飛 と寄って7筋を支えられた所です。

7筋から攻められたら面倒そうと思い、実戦は▲6七金(下図)と上がったんですが・・・

AIで検討したら推奨手は▲4七金 と高美濃にする手で、7筋は軽く指す方針が良かったみたいです。

押さえ込みの形を作るまでに時間があるので、その前に右辺からも動けるようにするのが良いのかもしれません。

実戦はそんな感覚がなく、悪手を指して形勢を損ねます。

上図以下、△3五歩 ▲7六歩(下図)

この歩の合わせが「激烈に筋が悪い手」で形勢は後手有利(-400点)に振れました。

狙いとしては棒金のように7筋を逆襲する展開だったんですが、いくらなんでも重すぎたようです・・・

押さえ込み路線の居飛車感覚が抜けきらないのが致命傷・・・

振り飛車を指すならこういう手が浮かぶ時点で終わってるのかもしれません。


ここは歩を合わせず▲8八飛(下図)のように軽く指すのが正着で・・・

上図以下、△8二飛 ▲4七銀引 △5三銀 ▲5六歩(下図)

自然に駒組みを進めれば互角の形勢でした。

あまり好きな展開ではありませんが、こういう形も取り入れないとダメそうですね。


実戦は▲7六歩 に的確に応じられて後手から手筋の一着を食らう展開に進みます。


振り飛車退治の手筋

上図は▲7六歩 を△同歩 と取られ、それを▲同金 と取り返した局面です。

次に▲7五歩 と打てれば悪くないんですが、そう上手くいくわけがありません。

ここで先手の悪形をトガめる3手1組の好手があります。

駒を挟んで飛車が向かい合った時に有効な手筋を考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。








次の一手の答え

では答えです。

上図以下、△8六歩(下図)

この突き捨てが好手で、どう対応しても先手が悪くなります。

放置すれば△8七歩成 が厳しく・・・

▲8六同金 は△7八飛成 で論外です。

考えられるのは

・▲8六同角
・▲8六同歩

と取る手ですが、▲8六同角(下図)は・・・

上図以下、△8六同角 ▲同歩 △8七角(下図)

強烈な両取りを食らってしまうため・・・

取るなら▲8六同歩(下図)しかありません。

ここで何もなければ先手も頑張れますが・・・

上図以下、△8八歩(下図)

この歩打ちが好手で後手ペースになります。

以下、▲8八同飛 は△7六飛 と金を取られますし・・・

▲7五歩 のように受けても△8九歩成(下図)と桂を取りながら「と金」を作られて困ります。

歩だけでガタガタにされる最悪の展開ですね。


実戦は△8八歩 に▲7四歩(下図)と打ち・・・

「もし取ってくれれば▲7五歩 が先手になって受かるかも・・・」

という淡い期待をしましたが・・・

上図以下、△8九歩成 ▲7五金 △8二飛(下図)

そんな甘い考えが通用するわけもなく、普通に桂を取られて困りました。

重い攻めを軽く返されたこの感じ・・・

どっちが振り飛車か分からない展開ですね。

指してて悲しくなるよ・・・


最後に

全体的に指し手が重く

「押さえ込みが好きなら居飛車を指せばいいんじゃね?」

と思いたくなるような直感のズレっぷりでした。

基本中の基本になる「飛車の引き場所」を間違えてたり・・・

クソ重い▲7六歩(下図)とか指してる内は「あらきっぺさん」に勝ち越せる日は遠そうです。

とりあえず、こういう重い手には・・・

上図以下、△7六同歩 ▲同金(下図)

悪形に誘い・・・

上図以下、△8六歩 ▲同歩 △8八歩(下図)

軽く返すのが有効と分かっただけでも良しとしようと思います。

次はこの手筋を使う側に回りたいですね。