どんな人にも一度は言ってみたい憧れの言葉ってありますよね?
漫画やドラマで見たカッコイイセリフとか、先輩や上司から言われて響いた言葉とか・・・
長く生きてきたなら
「うわ、メッチャカッコイイ、こんな言葉が言える人間になってみてぇ・・・」
って思った経験の1つや2つってあると思うんです。
実際に言うかは別としても心に残っている言葉ってあるじゃないですか。
私の場合、ドラマや漫画なんかでたまに聞く大物感があって心に残っている言葉があります。
それが
「血は争えねぇなぁ・・・」
という言葉です。
この言葉の意味としては
「子どもが父母から気質・性向を受け継いでいることは否定しようがない」
という感じで、無意識の中で親に似てる姿を見て血のつながりや運命を感じる時に使われたりします。
よく少年漫画なんかで、物語の重要人物と同じような運命をたどっている弟子や子の姿を見て言ったりしますよね。
たしか「哲也」でもドサ健の師匠の神父さんが言っていたと思います。
哲也と神父さんが戦っている時、過去に哲也の師匠である房州さんと戦った時と似たような感じになり
「血は争えねぇなぁ・・・房州・・・」
みたいなことを言っていた気がするんですよね。
この言葉が持つ
「運命が繋がっている」
みたいな感じと
「妙な大物感」
が好きなんですよ。
実生活では言う機会はないんですが、こんなん言えたらちょっと渋いおっさんキャラみたいで良い感じじゃないですか。
どっかで使えないかなぁ・・・
みたいに思っていたんですが、現実では軽い感じになっちゃってピンとくる使い場所が見当たらないんですよね・・・
ただ、つい先日、ニートだからこそ重く使えるシチュエーションを発見しました。
自分の人生を呪うと同時に絶望感が増す一言として使える場面をね・・・
今回はそんなどうでもいい話です。
ニートの場合、血は争いたい
「血は争えねぇなぁ・・・」この言葉をニートだからこそ効果的に使える場面・・・
その場面に遭遇することはニートには叶わないという欠点はあるけど、たった1つだけありました。
それは・・・
自分の子供がニートになった時
です。
もうこれ以外ないっていう使いどころじゃない?
大学を卒業したけど就職に失敗した結果やさぐれてニートになってしまって実家に帰ってきた息子を説教してる嫁さんに
「あなたも何か言ってよ、自分の子がニートなんてこのままでいいの?」
みたいに話を振られた時・・・
自分がニートだったから強く言えない弱みを抱えつつ
「血は争えねぇなぁ・・・」
ってボソって言って、間違いなくガチクズニートの血を受け継いだ息子を受け入れる感じ・・・
遠い目をして黄昏(たそがれ)る姿が浮かぶ・・・
これしかない・・・
そもそも結婚できないことや、結婚して子供ができたとしてもニートが就けるような仕事で大学まで通わせられる経済力がないという点にツッコミを入れるのはやめてくれ。
多分、今から人生が順調にいったとしても、20数年後にこういう感じでニートだった自分を呪う瞬間が来るんだろうなぁ・・・
みたいなしんみりした感じを想像しちまったわ・・・
血は争えないって怖いな・・・
ニートの場合、血は争って欲しいわ・・・
俺の血は消滅してくれ・・・
女子大生のイトコが彼氏を連れてきた時にも使えそうだった
そういえば、つい先日、稲刈りの手伝いで田舎のおばあちゃん家に行ってたんですが、その時に「血は争えねぇなぁ・・・」って使えそうなタイミングがありそうでした。おばあちゃん家から徒歩3分くらいの家に住んでいる叔父さん夫婦の所に、私とは15歳くらい年が離れた女子大生のイトコがいるんですが、今度彼氏を家に連れてくるとか言ってたんですよ。
しばらく会ってない内に小学生だったイトコがもうそんな年になってるとは・・・
と、立派に成長した嬉しさと時の流れの早さへの切なさが混じり合った妙な感情になったんですが、この時にちょっと思ったんですよ。
もし若い頃の叔父さんそっくりな彼氏を連れてきたら、お母さんと男の好みが一緒ってことになって
「血は争えねぇなぁ・・・」
って言ってもおかしくないんじゃないかって・・・
無意識に父親そっくりな彼氏を選んじゃうとかって完全に遺伝子レベルの運命だしね。
でもなんか浅い・・・
こんなんじゃない・・・
俺が使いたいのはこういうシチュエーションじゃない・・・
って感じはあったんですが、もしチラッと彼氏と遭遇して似てたら口には出さないけど頭で思ったかもしれません。
とは言っても、思ったより早く稲刈りが終わっちゃって彼氏を連れてくるって言ってた日の2日前に帰っちゃったから見てないんだけどね。
まぁ好きなセリフの無駄遣いをしなくてすんだと思ってよしとするか。
ちなみに記事タイトルの「黄昏(たそがれ)る」は誤用です
あ、そうそう、この記事を書く時に調べて知ったんだけど、記事タイトルの黄昏(たそがれ)る
の使い方は誤用だそうです。
物思いにふける
ボーっとする
って感じで使っているけど、それはよくある間違いで本当は全く違う意味なんだそうですよ。
黄昏(たそがれ)というのは・・・
「たそがれどき」の略。
1.夕方、暗くなった頃。
2.物事が終わりに近づき衰えの見える頃。
Googleより引用
という意味の言葉だそうです。
陽が暮れてあたりが薄暗くなった頃を意味する言葉で、比喩的に
「物事の終わりに差し掛かり衰えの見える頃」
という意味で使うんだそうです。
まぁニート生活で衰えに衰えて俺の人生が終わりに近づいてるって感じでとらえればそこまで間違ってない気もするけど・・・
ニート人生も10数年・・・親の寿命も近いしそろそろ黄昏に差し掛かってきた頃か・・・
って感じが正しい使い方になるのかな・・・
はぁ・・・誤用のようにボーっと黄昏てる場合じゃねぇわ・・・
最後に
人生で何かを悟ったように言ってみたいセリフ「血は争えねぇなぁ・・・」
をニートなりに悲しく語ってみました。
ニートの血は争わなきゃダメだよなぁ・・・
というか、争う必要もなく俺の血をここで途絶えさせればいいんだよね。
遠い過去に「末代までの恥」とか言われた先祖がいるか分からないけど、その末代がここか・・・
ニートのせいで家系図にも黄昏が・・・
末代がここまでダメになるとは先祖も思わなかったろうなぁ・・・