人生詰んだニートのブログ

人生詰んだニートが「日々の愚痴」や「趣味の将棋」について書いているブログです。

【ひきこもりの感覚】5千円で買えるものを5万円で買おうとしていた

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30代職歴なし、人混みが苦手で大損しそうだったニートです、こんにちは。


最近、ちょっとパソコンとかの小さい文字が見にくくなり


「メガネの度数が合わなくなってきたかも・・・」

「まぁ、このメガネを買ってから10年くらい経つんだから当たり前か・・・」

「安いのなら5千円くらいで買えるし、そろそろ買い替えようかな・・・」


と思ったんですが、それと同時に


昔はメガネを買うのも苦労したっけなぁ・・・



ガチのひきこもりだった頃の病みっぷり


を思い出しました。


危うく大損する所だった経験をニートの悲しい過去として放出するので


ひきこもりのリアルな感覚


を眺める感じで続きをどうぞ。


人と遭遇するのが嫌で夜にしか外に出られない

今から10年くらい前、「矯正視力の低下」と「フレームの劣化」を感じて


メガネの買い替え


をしないといけない状況になったことから悩みは始まります。


この頃は下記リンクの記事で書いたように・・・

dame-ningen.hatenablog.jp


コンプレックスを拗らせ過ぎて


人に見られるのが恥ずかしい


という気持ちが強く


人が怖い

人と遭遇したくない


といった感じでメンタルが病みに病み、外に出るのが嫌で嫌で仕方ない時期でした。


全く外に出られないわけではありませんでしたが、基本的には


外に出るのは多くても週2日・・・

それも人が少なくなってくる夜9時以降のみ・・・

近所のスーパーに食料品を買いに行くだけ・・・


という陽の光とは遠い生活を送っていたため


・眼科でメガネの処方箋を出してもらう
・昼間にメガネ屋に行く


というのは至難の業でしたね。


原付で10分の近さにある眼科とメガネ屋なのに


「よし! 行くか!」


と決心するまでに数ヵ月かかりましたよ・・・


家から半径5km圏内すら縁遠いものになるなんて・・・


今になるとゾッとする病み具合ですね。


通販で買ってみようと思ったけれど・・・

どうにか眼科という難関を1つ越えたら少し冷静になったのか


「あ、今なら処方箋があるから通販でも買えるじゃん」


と気付き、ネットの力で「メガネ屋に行く」という関門をパスすることにしました。


困難からはまず逃げるのがニートらしい・・・


「とりあえず相場を調べよう」


といくつかのサイトを回ってみた所・・・


レンズ代込みで 5000円 ~ 15000円 のものが多い感じ・・・


レンズが特注でもプラス7000円で対応してくれるお店もあり、思っていたより安く買えるっぽい。


「安いフレームにすれば15000円以内で買えそうだからどうにか許容範囲かな・・・」

「通販で買っちゃうのもありかも・・・」


と思いましたが、メガネが持つ「その人しか使えない物」という都合上、どのサイトも


返品・交換不可


の文字が必ず書かれていて、もし不具合があった時の保証が0という点がネックでした。


レンズだけじゃなくフレームも実際に掛けてみないとフィット感が分からなかったりするし・・・


繊細で高額な商品なだけに賭けで買うのはリスクが高そう・・・


色々悩んだ末に


「手軽さは魅力だけどハズレを引いた時の損害を考えると通販はパスかな・・・」


と思い、近所のメガネ屋へ行くことにしました。


そして衝撃の事実を知ることになります。


近所のメガネ屋がクソ高ぇ・・・

メガネ屋に着くと


昼間なのにお客さんがいない


という点には救われましたが、並んでいるメガネを見てビックリ。


パッと見た範囲だけでも


1万円 ~ 3万円


もしやがる・・・


レンズ代込みかと思ったらフレームだけの値段でこれよ・・・


通販サイトの相場を基準にしてたから高くても15000円くらいで買えると思ってたのに・・・


フレームだけでその値段を越えてくるとは・・・


この価格差はヤベェ・・・ヤベェよ・・・


予想外の価格にドッと汗をかき、チラッとレンズの値段が書かれた部分を見ると・・・


2万円 ~ 5万円


とか書かれてやがる・・・


私は乱視度数が高めだから特注になると考えると


一番安い組み合わせを選んでも4万円くらい?

目立たないフレームを選ぶと5万円くらい?


眩暈がしたわ・・・


これダメだ・・・


そもそも財布に2万5千円くらいしか入ってないし・・・


サッと立ち去りたいけど狭い店内に客は私1人・・・


店員さんは傍でフレームを選ぶのを待ってる感じ・・・


ここにきて他に客がいなかったメリットがデメリットに変わる・・・


無言で去るのはアレだから何かしっくりくる言葉はないか・・・


ちょっと考えた末に取った行動はコレ。


どことなく3種類のフレームで迷ってる感じを出し・・・


「すみません、ちょっと決めきれなくて・・・」

「いったん帰ってゆっくり考えてきてもいいですか?」


と予算不足には触れず優柔不断さを理由にする意味不明さ・・・


何をやってんだか・・・


やっぱニートってのに負い目があってお金が足りないことがコンプレックスだったのかな・・・


安く買えるメガネ屋を見つけたけれど・・・

家に着くなり手元の全財産を確認すると・・・


一応、頑張れば5万円のメガネでも買えなくはない感じ・・・


ただ、後の生活が一気に圧迫されて厳しくなるのは事実・・・


「メガネを買っても未来がないんじゃ意味がないよなぁ・・・」

「こうなったら通販で賭けに出るしかないか・・・」

「いや、失敗して15000円をドブに捨てる羽目になるのはマズイか・・・」

「どうすれば・・・」

「どこか他に安いメガネ屋はないかなぁ・・・」


と改めてネットで検索してみたら


某メガネショップA(以下A)


というお店が引っ掛かり


レンズ代込みで3000円 ~ 5000円のフレームがある

特注レンズでも追加料金なし


という過去最大級のサービスでメガネを買えることが分かりました。


店舗販売でこれはスゲェ・・・


近隣の店舗を調べると原付で30分くらいの所にある大型ショッピングモール内にあるっぽい・・・


普通なら


「これはすぐに行くっきゃない!」

「焦って高いメガネを買わなくてよかったぁ・・・」


となる所・・・


私はこの事実に愕然としました・・・


今のひきこもりメンタルじゃ人が多いショッピングモールに行くのはどうしても無理だったからです・・・


客のいない近所のメガネ屋ですら緊張しまくってたのにショッピングモールなんか行けるわけねぇ・・・


物理的には手の届く所に5000円のメガネがあるのに心理的にどうしても届きません・・・


残金 = 寿命


と言っても過言ではないニートにとって文字通り死活問題だっていうのに・・・


頑張らないと45000円も損する

それは無残な死がグッと早まることを意味する


と分かっていても踏み出せない・・・


こういう心理状態を見ると


ひきこもるほど悩んでるコンプレックス


というのは


命より重い


のかもしれません。


「〇〇をするくらいなら死んだ方がマシ」


というのはこういう時に使う言葉なのかもしれませんね。


これがひきこもりの現実でした・・・


処方箋を手に入れてからメガネを手にするまでが遠い・・・


あの頃はこんな面倒な生き方をせざるを得なかったとは・・・


改めて書き出すと辛いもんがあるな・・・


ひきこもりが出した結論の末に・・・

5000円のメガネを買いにAに行くのが最善


と分かりつつも


ショッピングモールに行くのは無理!

死んでも無理!


という越えられない壁の存在が大きく、残された選択肢の


・通販で15000円のを買う
・近所のメガネ屋で5万円のを買う


を迷いに迷った結果・・・


「長く使うものだから納得して買う方がいい」

「賭けに出るよりは確実性を取ろう」

「今は5万円のメガネを買うしかないか・・・」


と諦めの気持ちを受け入れました。


この時はこれしかないとはいえ、


誤った選択をせざるを得ない


というのは辛いですね・・・


しかし、この後に奇跡が起きます。


・ちょっとボロいけどメガネはまだ使えたこと

・いざ5万円を財布に入れるとコレを失うのがものすごく惜しく感じたこと

・本心ではAの5000円のメガネが欲しかったこと


などが重なって買いに行けずウジウジ迷っていたら・・・


最終的にAでメガネを買えたからです


どういうことかと言うと、下記リンクの記事で書いた・・・

dame-ningen.hatenablog.jp


「車から降りないドライブ」


という私がひきこもりを脱するキッカケになった方法の流れでショッピングモールに行った時、気持ちが前向きになっていたからか


「どうせならAでメガネを買ってみよう」


と思えて店舗まで行けたからです。


優柔不断でメガネを買ってなかったことが幸いしましたね。


性能としてそこまで変わらないメガネを45000円も安く買えたのはありがてぇ・・・


迷い続けてる内に昼間でも出られるようになって良かったよ・・・


最後に

メガネの買い替え時を迎えて思い出した


ガチでひきこもりだった頃の感覚


を書いてみました。


昼間に外に出る

人と関わる


というほとんどの人が無意識にやってることできなかったばかりに


5千円で買えるものを5万円で買う


というメチャクチャもったいない選択をしてしまう状態でした。


それくらい外に出るのが怖かったんでしょうね・・・


現実は奇跡が起きて損をせずに済みましたが、もし5万円で買っていたら切迫感がヤバすぎて危なかったかもしれません。


ホント良いタイミングでひきこもりを抜けられて助かったよ・・・


今になって振り返ると


「ちょっとしたキッカケ」に乗っかっていく


のがひきこもりから抜けるのに大切な要素だと思います。


いつも逃げていることに少しだけ向き合い


「1回だけやってみよう」


と試してみるような・・・


早い解決を求めず、ちょっと気持ちが上向いた頃に


「1回だけ・・・」

「今回だけなら・・・」


と繰り返していく感じ・・・


気が付いたら少し楽になっていたような・・・そんな気がします・・・


これは今の自分にも必要なことかもしれません。


ちょっとずつ積み重ねるってのができないからなぁ・・・


あ、これ以上は暗くなるだけだからやめよう・・・


近々、眼科に行かないとな・・・