人生詰んだニートのブログ

人生詰んだニートが「日々の愚痴」や「趣味の将棋」について書いているブログです。

「奇襲振り飛車戦法」のレビュー 「鬼殺し」などのハメ手対策を学べる本

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今回は、ハメ手への基本的な対策を学べる本

「奇襲振り飛車戦法」


のレビューをしたいと思います。


この本は、将棋のハメ手の中でも

振り飛車での奇襲戦法

に絞り、それらの狙いと対策を解説している本です。

「鬼殺し」(下図)


パックマン」(下図)

といった将棋ウォーズでも見かけるメジャーなハメ手から

「鬼六流どっかん飛車」

というマイナー戦法まで「10個の奇襲戦法の狙いと対策」がザっと解説されているので

・ハメ手に負けて対策を学びたくなった人
・ちょっとハメ手をやってみたくなった人

なら必要な情報が広く手に入るため買って損のない本だと思います。

この記事では

・大まかな内容
・収穫のあった部分

に触れながら感想を書いていくので、購入を迷っている方のお役に立てれば嬉しいです。


格言を交えた解説で「ハメ手」や「力戦振り飛車」の狙いと対策を学べる

本書では、表紙に書いてある通り

・原始中飛車
・端角中飛車
・石田流
・鬼殺し
・急戦向かい飛車
・強引向かい飛車
・阪田流向かい飛車
・鬼六流どっかん飛車
・角頭歩
パックマン

といった

「対策を知らないと簡単に相手の狙いにハマってしまう10個の振り飛車

について解説されています。

流れとしては「戦法の狙い」を理解するために

「ハメ手を食らってしまう手順の解説」

から始まり、その後に

「狙いにハマらない手順の解説」

になっているため、スムーズに「狙いと対策」が学べます。

解説は

・攻めの形は飛車、角、銀、桂

・序盤は奇数の歩を付け

・桂馬の高跳び歩の餌食

・角筋は止めにくし

・一段金に飛車捨てあり

など、様々な「将棋の格言」を用いて手の意味を説明しているので分かりやすい上に、

将棋の基礎となる考え方も同時に学べる初心者に優しい内容

になっています。

「この1冊でメジャーな格言は網羅したんじゃないか」

ってくらい出てくるので、ハメ手の棋譜を元にした格言集みたいな感じでも楽しめますね。

こういった解説から

「ハメ手と言ってもデタラメにやってるわけじゃない」

「ちゃんと将棋の基礎の上に成り立っていて、それを疎かにしたからハメられてしまう」

というのを感じました。


「阪田流向かい飛車」へのシンプルな対策が参考になった

本書で一番収穫があったのは

「阪田流向かい飛車」(下図)

に対するシンプルな対策でした。

過去に「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」を「阪田流向かい飛車」で攻略する記事を書いておきながら

「自分がやられた時にしっくりくる対策を持っていない」

という悩みを抱えていたんですが、本書で1つ有力な指し方を学べて解消しましたから。

「こんなシンプルな手でいいのか・・・」

「今までの苦労はなんだったんだ・・・」

と思ってしまうほどスマートな対応手順を知れたのは大きかったですね。


「角頭歩」の基礎がしっかり学べる

奇襲戦法として

「角頭歩」(下図)

が解説されていますが

「罠にハマらなくても力戦形として一局の将棋になる戦法」

ということもあり、本書では

「互角になるまでの駒組み」

について一通りの手順を解説しています。

角交換をした力戦形の将棋が好きな人なら

「罠にハマってくれればよし」

「ハマらなくても研究手順で戦える」

という便利な戦法として使うためのヒントになるかもしれません。


「石田流」は「早石田の急戦」ではなく「力戦形の三間飛車」でした

本書を買う前、「石田流」と書いてあるのを見て

「奇襲の石田流って『早石田の急戦』のことかな?」

と思っていたら

「角道を止めて早めに3筋の歩を伸ばす力戦形の三間飛車」(下図)

のことでした。

これはこれで指されるとヤッカイなので役立つ情報でしたが、私のように「早石田の急戦」を期待している人がいましたら気を付けてください。

もし「早石田の急戦」について知りたかったら

「久保の石田流」


がオススメです。

過去にレビューを書いたので参考にどうぞ。


dame-ningen.hatenablog.jp


最後に

「鬼殺し」を食らって悔しい思いをした・・・

パックマン」の誘いに乗れないのがちょっと悔しい・・・

いつもハメられる側だから、たまにはハメる側に回ってみたい・・・

という感じでハメ手に興味を持った人なら

「奇襲振り飛車戦法」

は、かなり面白い本だと思います。

本書でメジャーな奇襲のパターンを覚えれば

「ここで手を出すとハメられそう・・・」

「これを防げば大丈夫」

と相手の狙いを回避する冷静な駒組みができるようになりますし、今度は逆に奇襲する側に回って

格上に一発入れる

というハメ手の魅力も体感できるようになると思いますよ。

この記事を読んだのも何かの縁なので、ハメ手に興味を持った時は本書も候補に入れて検討してみてください。